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人生の攻略本!『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略』レビュー

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『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略』

著:迫 佑樹  刊:KADOKAWA  発売日:2020/7/31 ジャンル:金融 国:日本

 

内容

「自己投資」の効率のよさは驚異的。無知の恐怖。知識がないと、「損をしていること」にすら気づかない。できる経営者は「リスク」をとらない。「みんなが勝手に挫折していくこと」を勉強する。「圧倒的ギブ」が正しい…人生の攻め方、守り方、チート化を最速で身につける最強の学び方。

 

レビュー

最近ではあんまり聞かなくなりましたが、一昔前のインターネット界隈では、「人生はクソゲー」という言葉がよく飛び交っていました。

中々面白い言葉だと思います。こういう言葉を放っている人というのは、人生をゲームに見立てているのでしょうね。多分、マリオみたいなアクションゲームより、ドラクエみたいな感じの世界観を想像してるのかな?

彼等の頭の中には、こんな感じの世界観があるのだと思います。世の中には決められたレールという名のストーリーがあり、この世に生を受けたならば、必ずそのストーリーを、順々に進めなくてはならない。しかし、そのゲームの難易度は理不尽な程高く、しかもそのくせ、美味しい思いは滅多に出来ない。だから、人生はクソゲーである。

本書を執筆した迫 佑樹氏も、中学生の頃までは、漠然とそんな人生を歩むものだと思っていたそうです。頑張って勉強して大学に進学して、一流大学に就職して、ローンで家を買って、結婚をして云々…みたいな。

迫 佑樹氏は1996年生まれとの事なので(私と二歳しか違わない…)、上記に書いたような人生モデルが、既に崩壊しかかっている事には、中学生の頃には既に気付いていたのだと思います。しかし、他に道も分からないのだから、嫌でもその道を歩むしかないと思っていらっしゃいました。

そんな時、彼に転機が訪れます。彼は中学生の頃、オンラインゲームにはまっていたらしいですが、そのゲーム内で、彼は二名の社会人と、運命的な出会いを果たします。

一人目は、真面目に大学を出て一流企業に就職して…みたいな人です。世間的に見ればその人は十分成功者ですが、殆ど休みなく働いている彼の話を聞いた追氏は、その人生観に疑問を覚えてしまいます。世間で言われるような立派な人も、もしかしたら幸せとは限らないのでは?と。

そしもう一人は、会社の経営者でした。その人は自分は殆ど働く事無く、上手く稼げる仕組みを作って、人生を謳歌しまくっていたそうです。

この二人に会ったお陰で、追氏の人生観は大きく変わりました。そして、追氏は後者のような人生を歩む事を決意します。

そして現在、追氏はミリオネアになり、後者の方に近い人生を送っていらっしゃいます。本書は、そんな彼が書いた人生の攻略本です。

こう書くと、そのポップな表紙と相まって、なんか胡散臭く感じるかもしれませんが、実際は結構堅実な本です。むしろ追氏は、「五分間だけスマホをちょちょいと操作して、片手間にお金を稼ぐ」みたいな方法なんて、この世にはないと断言しています。仮にそういう方法があったとしても、すぐにその方法はあちこちに拡散してしまうでしょうから、人が殺到してすぐに稼げなくなります。追氏は、稼げるようになりたければ、必ず他の人よりも努力する必要があるとはっきり仰っています。なので、楽してお金を稼ぎたいと思っている人が本書を読んでも、得られるものは何もないと思うので、読まなくていいと思います。(本書の帯に書いてある、読むだけで天才になれる!!というキャッチコピーは、誰が考えたんでしょうか?本を一冊読んだだけで天才になれるのなら、誰も苦労しないと思うのですが。少なくとも、本書をきちんと読んでないんだと思います)

追氏が提唱する、人生を逆転する為の方法は10あります。(タイトル通りですが)その内容は以下の通りです。

・ステップ1 自分の「必要収入」を洗い出す

・ステップ2 「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む

・ステップ3 「ベーススキル」を高める

・ステップ4 獲得したベーススキルを「収益化」する

・ステップ5 SNSで「ライトな発信」をする

・ステップ6 ブログやYoutubeで「ヘビーな発信」をする

・ステップ7 一部作業を「外注化」して仕事量を減らす

・ステップ8 自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する

・ステップ9 事業を「分散」する

・ステップ10 余剰資金を「資産運用」する

ステップ6までは、頑張れば大抵の人はなんとか出来ると思いますが、ステップ7から一気に難易度があがります。しかも、一回これをやりたければ良い訳でなく、もっとお金を稼ぎたければ、この作業を何度も何度も繰り返す必要があります。実際、追氏は今でも自己投資を続けているそうです。

一つ一つ可視化してみると、大した事をしてるように見えなくとも、この作業をずーっと続けるとなると、かなりの根気と労力が必要な事は、容易に想像出来ます。しかしその作業を続けられなければ、人生は攻略出来はしないのでしょう。

私が本書の中で、個人的に白眉だと思った部分は、「やりたくない事リストを作成してみる」という事が書かれてあった箇所です。世間では、やりたい事をとにかくあげろ、みたいな事がよく言われますが、平凡な人生を歩んできた大学生にそんな事を聞いても、どうせ大した答えなんて返ってこないでしょう。それよりも、やりたく無い事を先に決めて、それではどうすればそのやりたく無い事をやらずにすむのか、論理的に考えた方がてっとりばやいと、追氏は主張していました。成程、確かにその通りです。「出来る事」が増えれば、自然と「やりたい事」も増えるでしょうからね。

という訳で、今回のレビューを終えます。本書は、人生を攻略する為の基本ルートが示された、地図のような本だと思います。しかし、人の適性はそれぞれ違うでしょうから、それじゃあ具体的にどうすればいいの?という話になると、その攻略方法はそれぞれ違ってくると思います。本書を読む事によって、基本ルートを知る事は出来ますが、その攻略方法までは、残念ながら得られることは出来ないと思います。結局、その部分は自分で考えていくしかないのでしょう。なので、トライアンドエラーをひたすら積んで、人生を攻略したいと願っている人にだけ、本書をお勧めします。