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ホリエモンの成功哲学『捨て本』レビュー

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『捨て本』 著:堀江貴文 刊:徳間書店 

      発売日:2019/7/30 ジャンル:人生論 国:日本

 

内容

ビジネスも人生も、捨てることから始めよう。「これから」を、病まないで生きるために。新時代の「捨てる」生き方入門。もう迷わない。堀江思考の原点。

 

レビュー

私は本の虫です。なので、以前はかたっぱしから本を買ってきて、部屋の中に本を置きまくっていました。

ある時、私は「こんなに本置いてあっても、もう読む事なんてほぼほぼないし、捨てちゃっていいんじゃね?」という事実に気付きました。そして、持ってる本を殆ど売ってしまいした。

その結果どうなったかというと、気が滅入るどころか、むしろとても清々しい気分になりました。なんというか、束縛から解放された感覚があったというか…。

現代では、メディアはとにかく物を購入させようと、あの手この手を使って、視聴者の購買意欲を刺激します。CMの中だと、物を手に入れた人間は、とても幸せそうにみえますが、実際のところ、物を買ったところで、幸せなんて得られる筈もありません。得られたとして、すぐにその幸福感はどこかに吹き飛んでしまうでしょう。所詮は、所有欲など一過性のものに過ぎないのです。

しかし『ファイト・クラブ』という映画の中で登場人物の一人が言っていましたが、私達は「好きでも無い仕事に従事して、大して欲しくも無い物を手に入れる為に働く」訳であります。これは一体、どういう事なのでしょうか?

本書『捨て本』は、その疑問に答えてくれました。私は堀江氏が執筆した本は、何冊か読んだ事がありますが、本書は彼の人生哲学を凝縮した本であると思います。

一言でいうと、彼は全く物に頓着しない人です。バラエティー番組とかに出演している時の彼は、編集されている事もあって、成金オーラをバシバシ出しているように見えますが、実際のところ、家や車どころか、鞄の中に入りきるレベルの物しか、彼は所有していないそうです。以前当局にお縄を頂戴した時も、あまりに所有している物が少なすぎた為、警察に呆れられたくらいだとか。

私は以前、彼に対して「とにかく稼ぎまくって、贅沢してこそ人生だ!」みたいな価値観を持っている人なのかなぁ、と勝手に思っていましたが、むしろ彼は贅沢する事に対して、殆ど興味が無いようです。少なくとも、その辺に歩いている一般人の方が、余程物欲に塗れていると思います。そして、彼はお金は単なるツールに過ぎないと、色々なところで主張しています。

これは堀江氏だけでなく、多くの成功者にも共通して言える事ですが、ミリオネアに分類される種類の人は、意外とケチだったり、倹約家だったりする事が多い印象があります。逆に、年収が低い人程、何も考えないで散財してしまう人が多いです。

この現象は恐らく、成功者と呼ばれる人達は、自分の中で優先順位を決めていて、そのルールに沿って行動している為に、無用な散財をしなくなっているのだと思います。世間の多くの人は、とくにやりたい事も無く、毎日をなんとなく生きてしまっています。すると、辛い現実から逃れる為に、物を買いまくって現実逃避するようになってしまうのでしょう。

一つの事を選択するという事は、無数にある選択肢を消してしまう事とイコールだと思います。大抵の人は、それが怖くて何も選ばず、結果停滞する道を、自ら選択してしまいます。右肩あがりに経済成長していく時代なら、別にそれでも構わないと思いますが、そういった人達がこれからの時代を生きていくのは、難しいんじゃないのかな?という気がしてなりません。

堀江貴文氏は、毀誉褒貶の激しい人ですから、中には「あいつが書いた本なんて、絶対読みたくねーよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、彼が実践している、「あらゆる物に束縛されず、自由に生きる」という姿勢は、見習えるところがあるのではないのでしょうか。是非一度、本書をご覧になってみて下さい。

 

捨て本

捨て本