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現代病の諸悪の権化?悪魔の機器スマホ! 『スマホ脳』レビュー

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スマホ脳 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子 刊:新潮社 

発売日: 2020/11/18 ジャンル:社会学 国:スウェーデン

 

内容

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。

 

レビュー

休憩中、勉強中、移動中、何か作業をしている時も…私は片時もスマートフォンを離しません。まるでアニメ『スヌーピー』に登場する、ライナスのブランケットみたいです。少しでもスマホから離れると、途端に不安になります。

自分が「スマホ脳」になっている自覚は、前々からありました。「でもまあ、それでもいいか」と自分は開き直っていたので、その癖を直そうともしませんでした。

しかし先日に転機が訪れました。私は昨日、一日中ずーっとスマホを見続けて、貴重な一日を無為に終わらせました。(ちなみに昨日は当ブログも更新していません。本当に何もしないで、ずっとダラダラしてました)流石に反省し、もう二度とこんな過ちはおこさないぞ!と固く誓ったのです。

で、次の日を迎え(つまり今日です)いつも通り書店に向かうと、本著作『スマホ脳』が目に飛び込んできました。元々は別の本を探すつもりで書店に向かったのですが、私は迷わず本著作を手に取りました。

話は少し脱線しますが、私は以前にこんな話を聞いた事があります。人類の身体は、未だに旧石器時代の文明の頃に適応したままで、現代社会には慣れていないそうです。つまりどういう事かというと、現代のテクノロジーは、人類の進化スピードに全く追い付いていないのです。一例をあげると、スマホどころか文字を読む事すら、人体にはとんでもない負荷がかかっているんだとか。我々の目がすぐに悪くなってしまうのも、それが原因らしいです。(目は本来、遠くにいる敵や、獲物の姿を視認する為にあります。なので、近くに在るものを見る為には作られていないのです。なので私達は、間違った使い方で目を酷使している事になります)文字ですらこの有様なのですから、スマートフォンなんてとんでもない!我々現代人はスマートフォンによって、甚大なる悪影響をもたらされているといっても、全く過言では無いのです。

本著作の著者である、アンデシュ・ハンセン氏の故郷、スウェーデンでは、現在9人に1人がうつ病を発症しているそうです。(全くの余談ですが、日本のメディア等では、北欧は本当に素晴らしい国!みたいな宣伝が良くなされていますが、うつ病になっている人の割合は、日本と大差ないんですね…)しかも、近年は増加傾向になっているんだとか。その原因は、スマホを始め、現代社会に氾濫しているあらゆるテクノロジーのせいであると、ハンセン氏は仰います。テクノロジーは人類を幸せにしているどころか、不幸にしているのです。なんという皮肉(勿論テクノロジーは、人類の役にもたっている部分はあると思います。私は文明回帰論者ではないですし、科学文明なんてクソだ!なんて言うつもりはありません)

また、「スマホ中毒者」は、アルコール中毒者やヘロイン中毒者と同じ様な依存状態にあるとハンセン氏は主張します。違いがあるとするならば、アルコール中毒者やヘロイン中毒者は社会から忌み嫌われ、咎められ、厚生する事を望まれますが、スマホ中毒者に対しては、世間は何のリアクションを返しません。ある意味アルコールや薬物なんかより、スマホの方がよっぽど悪質でしょう。特にスマホの罪深い点は、現代社会では幼い子供ですら、スマホを持たされているところにあると思います。子供の頃から薬物漬け…もといスマホ漬けにされてれば、成長してから精神的な不調を感じるのも、ある意味当たり前の事でしょう。

本著作の中では、スマートフォンがいかに有害か、人体に適合していないかが、データを出されて何度も主張されます。極めつけは、あのスティーブ・ジョブズも、自分の子供にスマホを使わせるのを渋っていた、という事実を述べています。

正直言って、本著作を読んでいる内に、私はかなり怖くなってしまいました…。思い返してみると、私はスマホを手に入れた高校生の時から、ずーと肌身離さずスマホを使い続けていた様な気がします。その時間を別の時間に充てられたならば…と、後悔せずにはいられませんでした。まあ、今更どうしようもないですが。

取り敢えず、出掛ける時はスマホを持って行かず、家に置いておく事に私は決めました。良く考えてみると、スマホって別に無くても構わないんですよね。実際、私は中学生の頃までは、スマホなんかなくても何不自由なく暮らしていた訳ですし。

現代社会で完全にスマホ断ちするのは難しい気がしますが、別に肌身離さず持ち歩く必要性なんて無いと思います。ましてや十分置きくらいにSNSをチェックする必要なんて、全く無いと断言出来ます。テクノロジーは人間が使う為に存在しているのであって、テクノロジーに人間が使われてはいけないのです。

という訳で、今回のレビューを終えます。「スマホ脳」の自覚がある人は、是非本著作を読んで、スマホ断ちに挑戦してみて欲しいと思います。取りあえず私は、これからはスマホでなく、紙の本を持ち歩こうと思います。SNSをこまめにチェックするより、読書でもしてた方が、余程有意義でしょうからね。

 

スマホ脳(新潮新書)

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