ウゴのレビューサイト

ウゴのブックレビュー

私ウゴが、読んだ本と、たまに映画と音楽の紹介をします。

全世界に衝撃を与えた、コリン・ウィルソンの処女作! 『アウトサイダー』レビュー

f:id:Beelzebul:20201231183235j:plain

アウトサイダー コリン・ウィルソン著 福田恒存・中村保男訳 紀伊國屋書店

発売日:1957(オリジナル版は1956年) ジャンル:文学理論 国:イギリス

 

内容

アウトサイダーとはインサイダー(社会人)の対立概念。社会に適応せず、秩序の内側に留まることを拒絶する…。H.G.ウェルズカミュヘミングウェイニーチェゴッホニジンスキーアラビアのロレンスアウトサイダーたちの作品や人物を論じ、全世界に衝撃を与えた著者二十五歳の処女作。(中公文庫版)

 

レビュー

本著作は、イギリスの小説家であり、評論家でもあるコリン・ウィルソンが、24歳の時に出版した処女作であります。本著作は出版されるや否や、大きなセンセーションを巻き起こしたらしいです。私が読んだのは随分昔に出版された紀伊国屋書店刊のバージョンの邦訳ですが、現在では中公文庫から新訳が出版されているので、今から読むのならそちらをお勧めします。(ちなみに私が紀伊国屋書店刊のバージョンを読んだ理由は、ただ単にそちらの方が値が安かったからです)

その内容は、カフカカミュヘミングウェイ、エリオット、ドストエフスキー等の、あらゆる文豪達が描いた物語を、実存主義的観点から捉え直し、評論するといものです。そんな知的な内容を24歳の若さで書き上げてしまうなんて…頭の良い人っているんですねぇ。私と二歳しか変わらない歳なのに…。

私は以前から本著作の存在を知ってはいましたが、中々読む機会が無く、長い間放置していました。やっと今回読む事が出来たのです。

そして肝心の読んだ感想は…難しかったです(笑)しかし、それと同時に面白くもあったので、またいつか読んでみようと思います。(内容を忘れて無きゃいいけど)

前提条件として、本著作を読むには、本著作で論じられている数多の作品を読む必要があるので、かなりハードルの高い本になっているのは確かだと思います。また、60年以上前に書かれている為、仕方ないと言えば仕方ないのですが、「実存主義的観点から文学作品を評論する」というテーマ時代が、現代では既に古くなってしまっているような気がします。現代は価値観が多様化していますし、そもそも文学作品が現代で求められているのか?と問われると、うーん…と首を傾げざるを得ません。そう考えると、本著作にはもう殆ど需要が無いと言い切ってしまってもいいのかもしれません。

しかし、「若者が持ちうる知識を総動員して、旧い時代の作品を評論した名著」として本著作を捉え直すと、今の時代に生きる人間の視点から見ても、本著作に価値を見出せると思います。少々敷居が高い本ではありますが、是非読んでみて下さい。

 

 

アウトサイダー(上) (中公文庫)

アウトサイダー(上) (中公文庫)

 

 

 

アウトサイダー(下) (中公文庫)

アウトサイダー(下) (中公文庫)