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全ての物語には理由がある 『物語の構造分析』レビュー

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物語の構造分析 ロラン・バルト著 花輪 光訳 みすず書房

発売日:1979/11/16(オリジナル版は1966年) ジャンル:哲学 国:フランス

 

内容

「物語はまさに人類の歴史とともに始まるのだ。物語をもたない民族はどこにも存在せず、また決して存在しなかった。あらゆる社会階級、あらゆる人間集団がそれぞれの物語をもち、しかもそれらの物語はたいていの場合、異質の文化、いやさらに相反する文化の人々によってさえ等しく賞味されてきた。物語は、良い文学も悪い文学も差別しない。物語は人生と同じように、民族を越え、歴史を越え、文化を越えて存在する」

フランスにおける〈物語の構造分析〉は事実上、「コミュニカシヨン」誌、八号の物語の構造分析特集に始まると云ってよかろう。その巻頭を飾った、バルトの「物語の構造分析序説」は今や〈古典〉として名高い。この論文は現在においても、依然としてその重要性を失っていない。本書は、この記念碑的な労作をはじめ、批評家バルトの基調を示す「作者の死」「作品からテクストへ」、さらに、バルト的神話学ないし記号学の新しい方向を示す「対象そのものを変えること」等、八篇を収める。つねに変貌してゆくバルトの、60年代から70年代にかけての軌跡を明らかにする評論集。

 

レビュー

本著作はフランスの哲学者、ロラン・バルトが発表した評論を集めた評論集です。個人的に本著作をずっと読みたいと思っていたのですが、なかなか読む機会が無く、今回遂に本著作を手に取る事が出来ました。で、読んでみた感想としては…。

すごく難しかったです(笑)正直書いてある内容の半分も理解出来なかったと思います。私はカッコつけて、たまに哲学書を読んでみたりするのですが、今回の本はその中でも結構難しい部類に入る本でした(笑)いやー、頭の良い人っていうのは世の中にいるものなんですねぇ…。

本著作には、あちこちで引用される有名な評論「作者の死」が収録されています。ロラン・バルト曰く、読者は物語の中で書かれている狂気や苦悩は、その作品を創造した作者が実際に経験したものだと認識しがちだが、作品を鑑賞する時は、作者を作品とは切り離して批評するべきだと主張します。主体である作者が死んで初めて、文字(エクリチュール)が誕生するのです。(この解釈であってますよね?)

また、日本文化に対する考察を行った評論も収録されています。日本を《象徴的なものの裂け目》にほかならないと主張するロラン・バルトは、日本文化の特異性を好意的に捉えていました。

『表徴の帝国』という本で、ロラン・バルトはさらに鋭い日本文化の考察を行っている様なので、その本も機会があったら読んでみたいと思います。というか、必ず読みます。どうせ私の粗末な頭では、書かれている内容の半分も理解出来ないんでしょうけど(笑)

という訳でレビュー…というか『物語の構造分析』という本の紹介を終えます。私にはとても本著作をレビューする事は出来ないので、この本の真価は是非とも、自身の目で見極めてみて下さい。(なんだこの終わり方)

 

物語の構造分析

物語の構造分析