ウゴのレビューサイト

ウゴのブックレビュー

私ウゴが、読んだ本と、たまに映画と音楽の紹介をします。

大いなる決闘 レビュー

f:id:Beelzebul:20201205190651j:plain

 

内容

20世紀初頭、開拓時代のアリゾナ刑務所。服役中のプロボは外部作業中に看守を殺害して脱獄する。彼の目的は自分を捕らえた保安官サム・バーゲードに復讐することにあった。プロボはサムの一人娘スーザンを誘拐し、彼を誘い出し、二人の宿命の対決が始まった。

 

レビュー

この映画はブライアン・ガーフィールドというエドガー賞も受賞した作家が書いた作品が原作の映画です。最も、残念ながら本作の原作は邦訳されていないようですが。

彼は娯楽小説を書くのを得意とし、様々な小説を書きました。どれもアクションものではあるものの、血なまぐさい描写は意図的に避けられているそうです。

しかしこの映画、割と血なまぐさいです。本作だけが特別なのか、それとも映画化するにあたって大きな改変が行われたのか、真相は分かりません。

ストーリー自体はよくある復讐物ですが、特質すべきはその時代背景、本作は西部劇でありながら、二十世紀初頭を舞台にしています。映画の冒頭で「最近、空を飛ぶ機械が発明されたらしいぜ」みたいな感じの台詞が出てきます。

最早開拓時代とは呼べない時代の中で、旧いタイプの人間である二人の男が不毛な争いを繰り広げます。現実にこの映画が作られた70年代でも、西部劇は古いタイプの映画と見做されていたので、丁度現実とリンクしています。

どぎついバイオレンス描写のある本作は、大きな賛否両論を巻き起こした…とアマゾンにある本作のDVD紹介ページでは書かれていますが、実際のところかなり批判が殺到していたようです。それもその筈、この映画、一応は西部劇という体をとっていますが、どちらかというニューシネマやマカロニ・ウエスタンの影響が多分に感じられます。西部劇を期待していた観客からブーイングを買うのも、ある意味当たり前の事だったのでしょう。

しかし血なまぐさい西部劇を見たい、という人にはお勧め出来ます。是非ご覧になって下さい。

 

大いなる決闘 [DVD]

大いなる決闘 [DVD]

  • 発売日: 2011/04/22
  • メディア: DVD