エレメンタル・ジェレイド 東 まゆみ著
内容
空に憧れ、空に近付き、空に浮かぶ不思議な力をごく一部の者たちが手に入れ始めた世界・ガーディア。そこでは、人間と契約(リアクト)する事により、最強の武器を出現させ、共に戦う事ができる幻の種族「エディルレイド」の存在が人々の前に甦り始めていた。空賊団のお調子者、少年クーは、ある日封印されていた美少女レンと出会う。他人に心を開かないレンは、実は幻の種族「エディルレイド」であり、レンはクーに伝説の地「エディルガーデン」に行きたいと告げる。レンと共に旅に出る決意をしたクーは、エディルレイド完全保護協会“アークエイル”の保護官シスカ、ローウェン、キーアを旅の仲間(?)に加え、「空の果て、雲の彼方の天空に黄金の大地あり」と言われる「エディルガーデン」へと今走り始めた!
アニメ版ホームページから引用
映像化作品…2005年4月5日から9月27日の間にテレビ東京でアニメ化されています。が、後半以降はオリジナル展開が続く、少々残念な出来になっています。まあ個人的な見解ですが…
今回は漫画のレビューです。私はあまり漫画を読みませんが、この漫画は大好きなので、
未だに全巻揃えて家に置いてあります。
ジャンルとしては冒険ファンタジーとなっています。少年漫画です。しかし作者の東まゆ
み先生が女性という事もあって、少年漫画特有の泥臭さはあまりありません。絵もとても綺
麗ですし、そういう意味では異色の少年漫画と言えるかもしれません。
十年以上前の作品ですが『今風』の作品と言えるかもしれません。逆に『努力・友情・勝
利!』の三大スローガンが大好きな人にとっては受け入れられないと思います。一味違った
少年漫画を読んでみたい人向けの作品です。
この漫画の主人公、クーには当初、大それた夢や目標がありませんでした。しかしある日、
特別な力を持つ美少女、レンと出会います。クーはレンに課せられた宿命を知ると、彼女を
守る為に戦う決意をします。まるで、レンを助ける事で、自分自身の存在意義を見出そうと
するかのように。
レンもただ守られているだけのヒロインではなく、文字通りクーの武器となって共に戦
います。普段は儚げで可憐な美少女なのに、戦闘になるとお調子者のクーを冷静に諭す一面
も見せます。そのギャップがかわいいです。
女の子が沢山登場するのも高ポイントです。ですが綺麗な絵柄に反して世界観はシビア
な為、登場した後すぐに惨殺…なんて事もあります。割と容赦ないです。その辺も個人
的には好きな点ですが。
果たしてレンとクーはエディルガーデンに到着する事が出来るのか?そして旅を続け
る二人が、その目に見たモノとは?括目してご覧ください。