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ウゴのブックレビュー

私ウゴが、読んだ本と、たまに映画と音楽の紹介をします。

文学

プロレタリア文学の代表作『蟹工船・党生活者』レビュー

『蟹工船・党生活者』 著:小林多喜二 刊:新潮社 発売日:1953/6/30 ジャンル:文学 国:日本 ——この一篇は、「殖民地に於ける資本主義侵入史」の一頁である。 こんな人にお勧め! ・社会に対してルサンチマンを抱えてる方 内容 海軍の保護のもとオホーツク海で…

村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』レビュー

『風の歌を聴け』 著:村上春樹 刊:講談社 発売日:1979年7月23日 ジャンル:文学 国:日本 あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。 僕たちはそんな風にして生きている。 映像化作品 1981年に映画化されています こんな人にお勧め! ・村…

胸を打つ台詞を生み出す方法『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法』レビュー

『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法 』 著:ロバート・マッキー 訳:越前敏弥 刊:フィルムアート社 発売日:2017/10/25 ジャンル:文学理論 国:アメリカ すぐれた作品は、読者や観客をいわば超能力者に変身させる。劇的…

思春期の少女の心を綴った短編集『放課後の音符』レビュー

『放課後の音符』 著:山田詠美 刊:新潮社 発売日:1995/3/1(オリジナル版は1989年) ジャンル:文学 国:日本 私ね、いつのまにか、あなたのこと、好きになっていたのよ。 内容 大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる…

現代の私小説『推し、燃ゆ』レビュー

『推し、燃ゆ』 著:宇佐見りん 刊:河出書房新社 発売日:2020/9/10 ジャンル:文学 国:日本 やめてくれ、何度も、何度も思った。何に対してかはわからない。やめてくれ、あたしから背骨を、奪わないでくれ。推しがいなくなったらあたしは本当に、生きていけな…

めくるめく幻想世界への誘い『幻想小説とは何か: 三島由紀夫怪異小品集』レビュー

『幻想小説とは何か: 三島由紀夫怪異小品集』 著:三島由紀夫 編:東 雅夫 刊:平凡社 発売日:2020/8/27 ジャンル:文学評論 国:日本 内容 一九七〇年十一月二十五日―あの壮烈な自決事件から五十年のメモリアル・イヤーを今年(二〇二〇)迎えた昭和の文豪・三島由…

近代日本文学の代表作『砂の女』レビュー

『砂の女』 著:安部 公房 刊:新潮文庫 発売日:2003/3/1(オリジナル版は1962年6月8日) ジャンル:文学 国:日本 内容 砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男…

シェイクスピアの代表作!『ハムレット』レビュー

『ハムレット』 著:シェイクスピア 訳:福田 恒存 刊:新潮社 発売日:1967/9/27(1600年頃に書かれたと推定される) ジャンル:文学 国:イギリス 内容 城に現われた父王の亡霊から、その死因が叔父の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王…

暗闇の中で光る美『刺青・秘密』レビュー

『刺青・秘密』 著:谷崎潤一郎 刊:新潮社 発売日:1969/8/5 ジャンル:文学 国:日本 内容 究極の美女に土下座し、踏みにじられたい。谷崎が描くエロティシズムの極み。 肌をさされてもだえる人の姿にいいしれぬ愉悦を感じる刺青師清吉が、年来の宿願であった光…

暗黒の少年文学『蠅の王』レビュー

『蠅の王』 著:ウィリアム・ゴールディング 訳:平井 正穂 刊:新潮社 発売日:1975/3/30(オリジナル版は1954年)ジャンル:文学 国:イギリス 内容 未来における大戦のさなか、イギリスから疎開する少年たちの乗っていた飛行機が攻撃をうけ、南太平洋の孤島に不…

地球に落ちて来た男 レビュー

あらすじ デヴィッド・ボウイのイメージを決定づけた主演映画『地球に落ちて来た男』(監督:ニコラス・ローグ)の原作小説!これを読まずして、あの作品も、そしてボウイも、語れない―。 映像化作品 御存知、デヴィッド・ボウイ主演、ニコラス・ローグ監督で映…

わが心臓の痛み レビュー

わが心臓の痛み マイクル・コナリー著 古沢 嘉通訳 扶桑社出版 内容 連続殺人犯担当だったFBI捜査官テリー・マッケイレブ。心筋症を患っていた彼は心臓移植を受け、早期引退していた。病院から退院した彼のもとにある女性が現れる。その女性グラシエラによる…

午後の曳航 レビュー

午後の曳航 三島由紀夫著 内容 船乗り竜二の逞しい肉体と精神に憧れていた登は、母と竜二の抱擁を垣間見て愕然とする。矮小な世間とは無縁であった海の男が結婚を考え、陸の生活に馴染んでゆくとは……。それは登にとって赦しがたい屈辱であり、敵意にみちた現…

ドッグ・イート・ドッグ レビュー

ドッグ・イート・ドッグ エドワード・バンカー著 黒原敏行訳 内容 12年間の刑務所づとめを終えて、出所したばかりのトロイは、うまい話をもちかけられた。ロサンゼルスの大物麻薬業者のブツを強奪する計画だ。警察に通報される心配はないし、儲けは大きい。…

そして五人がいなくなる レビュー

内容 夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。だけど、ものわすれの名人で、自分がごはんを食べたかどうかさえわすれちゃう。おまけに、ものぐさでマイペース。こんな名(迷)探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人『伯爵』事件…